今回は、アメリカの中古住宅に対しての考え方やリノベーションの意識などを日本と比較をしながらお伝えいたします。
日本では住宅寿命が短く新築信仰が根付いており、つい最近まで中古物件のシェアは非常に少なかったようです。一方、アメリカの不動産市場の主役は今も昔も中古物件。新築住宅着工戸数よりも既存住宅取引戸数が圧倒的に多く、中古物件のシェア率はなんと80%を超えています。
(アメリカにおける中古不動産の取引規模は年間500万戸と言われ、新築物件の取り扱い数55万戸と比較しても9倍以上の取引が行われています。一方、日本では中古物件17万戸に対し、新築物件は110万戸程度で、市場の規模や新築と中古に対する考え方が全く異なることが分かります。)
日本では30年前の株価を超えて過去最高値のニュースが連日報じられておりますが、ご存じのように世界一位の経済大国アメリカでは30年前比較でGDPは4倍以上、株価は13倍にも値上がりしています。
不動産市場でもリーマンショックのよる下落以外は30年以上年平均4.0%で不動産価格は上昇を続けており、今後も人口は増え続ける見込みで需給を考えても価格上昇は続くと期待が持てますよね。
アメリカと日本の中古不動産に対する考え方の違いは?
日本では物件よりも土地に価値を見出す風土がありますが、アメリカでは住宅そのものに価値を見出します。そのためほとんどの方がリノベーション、メンテナンスし、住宅の価値を上げるように努めることが普通です。
日本では一度購入すると終の棲家として同じ住宅に一生住む方がほとんどだと思いますが、アメリカでは中古不動産価格の値上がりが続いていることもあり、売却➡購入➡売却➡購入を繰り返し、ライフスタイルに合った場所への引っ越しを何度もする方が普通です。
ついに日本でも、コロナ禍以降、建築費の高騰などにより、中古住宅の見直しが急速に広まってきています!
今後は日本でもより一層、中古住宅をしっかりメンテナンス、リノベーションして豊かな暮らしをされる方が増えていくことが予想されています!今回はアメリカと日本の中古不動産についての違いについてお話しさせていただきました。
*ちなみに写真はテキサス州ダラス郊外の湖畔の一軒家です
皆さんもいいリノベーションをして豊かな暮らしを実現させましょう!
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